ダンベルプレスからバーベルへ換算した目安7段階|重量差を考慮して安全に移行できる!

ジムでダンベルカールを行う筋肉質な男性の腕
ダンベル

ダンベルプレスの重量をバーベルへ換算するときは、左右のダンベルを合計してから約1.15倍から1.30倍する方法が実用的な目安になります。

片手25kgを左右に持つ場合は合計50kgなので、同じ回数で行うバーベルベンチプレスは約58kgから65kgが換算範囲です。

ただし、ダンベルとバーベルでは安定性、可動域、握り方、フォーム、種目への慣れが異なるため、誰にでも当てはまる正確な換算式はありません。

初めてバーベルへ移行する場合は換算値を目標重量として扱わず、換算範囲の下限よりさらに軽い重量からフォームを確認してください。

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ダンベルプレスからバーベルへ換算した目安7段階

ダンベルを持つ発達した胸筋と腕筋の男性

以下の換算値はフラットベンチで左右同じ重量を使用し、ダンベルとバーベルを同じ反復回数で比較することを前提にしています。

片手10kg

片手10kgのダンベルプレスは左右合計で20kgとなり、バーベルでは約23kgから26kgが同じ回数を行う場合の目安です。

一般的なオリンピックシャフトはバーだけで20kgあるため、バーに左右1.25kgずつを付けた22.5kg付近から試すと換算範囲へ近づきます。

20kgシャフトが重く感じる初心者は、10kgや15kgの軽量シャフト、固定式バーベル、チェストプレスマシンなどで動作を覚える方法もあります。

換算表ではダンベルの表示重量を片手分として扱い、バーベルではシャフトを含む総重量を記載しています。

ダンベル片手 左右合計 バーベル換算
10kg 20kg 約23〜26kg
15kg 30kg 約35〜39kg
20kg 40kg 約46〜52kg
25kg 50kg 約58〜65kg
30kg 60kg 約69〜78kg
35kg 70kg 約81〜91kg
40kg 80kg 約92〜104kg

片手15kg

片手15kgを左右に持つダンベルプレスは合計30kgとなり、バーベルでは約35kgから39kgが換算の目安です。

実際のジムでは35kg、37.5kg、40kgなどプレートで作りやすい重量を選び、余裕のある回数から試すことになります。

ダンベルで10回できるからといって、換算したバーベル重量でも最初から10回できるとは限りません。

バーベルの軌道やラックアップに慣れていない場合は、次の条件をそろえて比較しましょう。

  • 同じベンチ角度
  • 同じ反復回数
  • 同程度の可動域
  • 反動を使わない
  • 十分な休息後

片手20kg

片手20kgのダンベルプレスは左右合計40kgとなり、バーベルでは約46kgから52kgが同じ回数における換算範囲です。

プレート構成を考えると、47.5kgまたは50kgから試しやすい水準ですが、バーベル未経験者は40kg程度まで下げても問題ありません。

ダンベルではそれぞれの腕が独立して動くため、左右のバランスを保つ筋力が先に限界へ達することがあります。

バーベルでは左右の手が一本のシャフトでつながるため、安定性が高まり、同じ胸や上腕三頭筋を使っていても総重量を増やしやすくなります。

片手25kg

片手25kgを左右に持つ場合の合計は50kgであり、バーベルへの換算目安は約58kgから65kgです。

ダンベル25kgを8回できる人なら、バーベルでは60kg前後を8回行える可能性がありますが、種目への慣れによって結果は変わります。

ダンベルを深く下ろして胸を大きく伸ばしている人ほど可動域が長くなるため、合計重量に対してバーベルの記録が高く出やすい場合があります。

反対にバーベル特有のブリッジ、肩甲骨の固定、レッグドライブを使えていない人は、予想より重量差が小さくなります。

片手30kg

片手30kgのダンベルプレスは左右合計60kgとなり、バーベルでは約69kgから78kgが換算の目安です。

ダンベル30kgを安定したフォームで複数回扱える段階では、胸、肩、上腕三頭筋だけでなく、ダンベルを開始位置へ運ぶ技術も発達しています。

ダンベルを膝から蹴り上げるセットアップで消耗している場合は、純粋なプレス能力が十分でも反復回数が少なくなることがあります。

バーベルではラックから外して開始できるため、セットアップによる疲労が減り、換算範囲の上側を扱える可能性があります。

片手35kg

片手35kgを左右に持つダンベルプレスは合計70kgとなり、バーベルでは約81kgから91kgが目安になります。

この水準になると、ダンベルの開始位置を作る難しさや、セット終了後に床へ戻す動作が記録へ影響しやすくなります。

補助者からダンベルを受け取っている記録と、自力でセットアップしている記録を同じ条件として換算することはできません。

バーベルで90kg前後へ挑戦するときは、換算上の能力があってもセーフティーバーと補助者を用意し、初回から限界回数を狙わないことが重要です。

片手40kg

片手40kgのダンベルプレスは左右合計80kgとなり、バーベルでは約92kgから104kgが換算範囲です。

片手40kgを正確なフォームで扱える人は、バーベルベンチプレスで100kgを狙える押す力を備えている可能性があります。

しかし、100kgを実際に挙げられるかどうかは、バーベルの軌道、止める位置、手幅、胸郭の使い方、心理的な慣れにも左右されます。

ダンベル40kgを浅い可動域で行った記録と、バーベルを胸まで下ろした記録を比較すると換算値が大きく外れるため、フォーム条件を合わせる必要があります。

換算値に差が出る理由を知っておこう

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ダンベルプレスとバーベルベンチプレスの換算値は、器具の重量だけではなく、安定性や動作範囲など複数の条件によって変化します。

安定性

ダンベルプレスでは左右のダンベルが前後左右へ自由に動くため、押し上げる力に加えて軌道を安定させる力が必要です。

バーベルは両手が一本のシャフトでつながり、一方の腕がわずかに遅れても反対側で動きを補いやすくなります。

2011年にトレーニング経験のある男性12人を対象に行われた研究では、ダンベルチェストプレスの1RMはバーベルより約17%低い結果でした。

この17%差を逆算すると、ダンベルの左右合計を約1.20倍した数値がバーベルの中心的な換算目安になります。

  • ダンベル:左右が独立
  • バーベル:一本の軸で安定
  • ダンベル:軌道の自由度が高い
  • バーベル:高重量を扱いやすい
  • 個人差:経験で変化

可動域

バーベルベンチプレスではシャフトが胸へ触れた位置で下降が止まりますが、ダンベルは胸の横より低い位置まで下ろせます。

ダンベルを深く下ろすフォームでは移動距離が長くなり、大胸筋が伸ばされた状態から重量を押し返さなければなりません。

一方で、肘を十分に下ろさない浅いダンベルプレスなら高重量を扱いやすくなり、一般的な換算式ではバーベル重量を過大評価する可能性があります。

換算するときはダンベルの下端が胸の高さ付近まで下がっているか、毎回同じ深さで動作しているかを確認しましょう。

条件 換算への影響
ダンベルを深く下ろす バーベル差が広がりやすい
ダンベルが浅い 換算値が高く出やすい
バーベルを胸まで下ろす 標準的な比較
バーベルが胸に届かない 記録を比較しにくい
ベンチ角度が異なる 別種目として扱う

技術習熟

筋力が同じでも、普段から練習している種目ほど効率的に力を発揮できるため、換算値には種目経験が強く反映されます。

バーベルを中心に練習している人は肩甲骨の固定、手幅、バーの軌道、レッグドライブに慣れており、ダンベル合計との重量差が広がる傾向があります。

ダンベルだけを長く行っている人は左右の安定性には優れていても、バーベルのラックアップや胸へ下ろす位置に慣れるまで本来の力を出せないことがあります。

換算値より低い結果でも筋力が不足しているとは限らず、数週間バーベルを練習すると記録が近づく可能性があります。

回数を含めて換算精度を高める方法

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ダンベルの重量だけでなく反復回数も記録すれば、同じ回数での換算に加えて推定1RMを使った比較もできます。

同じ回数

最も分かりやすい方法は、ダンベルプレスとバーベルベンチプレスを同じ反復回数で比較することです。

片手25kgを10回行った記録なら左右合計50kgを基準とし、約1.15倍から1.30倍した58kgから65kgをバーベル10回の候補にします。

ダンベルを10回できた記録からバーベルの1RMを直接予測すると、器具による差と反復回数による差が混ざってしまいます。

最初に同じ回数の重量へ換算し、その後で必要に応じて推定1RMを計算すると考え方を整理しやすくなります。

  • 重量を片手で記録
  • 左右分を合計
  • 回数をそろえる
  • 約1.15〜1.30倍
  • 下限から試す

推定1RM

1RMは正しいフォームで1回だけ挙げられる最大重量を意味し、複数回の記録から計算式を使って推定できます。

代表的なEpley式では、使用重量に1+反復回数÷30を掛けて推定1RMを求めます。

片手25kgを10回できる場合は左右合計50kgに約1.333を掛けるため、ダンベルの推定1RM合計は約66.7kgです。

さらにバーベルとの差を約17%として換算すると約80kgになりますが、計算が二段階になるため誤差も大きくなります。

ダンベル記録 合計重量 推定DB1RM 推定BB1RM
20kg×10回 40kg 約53kg 約64kg
25kg×10回 50kg 約67kg 約80kg
30kg×8回 60kg 約76kg 約92kg
35kg×6回 70kg 約84kg 約101kg
40kg×5回 80kg 約93kg 約112kg

記録条件

換算に使う記録は、反動を使わず、一定の可動域を守り、補助者がダンベルを押していないセットから選びましょう。

疲労した日の記録、胸のトレーニング終盤の記録、ウォームアップ不足の記録では、本来の筋力より低い換算値になることがあります。

ダンベルの重量表記に個体差があるジムや、シャフト重量が不明なバーベルを使用している場合も計算結果がずれます。

日付、重量、回数、ベンチ角度、可動域、セットの順番を記録すると、自分専用の換算比率を見つけやすくなります。

バーベルへ安全に移行する手順

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ダンベルプレスの換算値が分かっても、初回からその重量を限界まで挙げるのではなく、段階的に負荷を上げる必要があります。

開始重量

初めてバーベルベンチプレスを行う日は、換算範囲の下限に対して70%から80%程度の重量を開始候補にします。

片手25kgのダンベルプレスから約58kgから65kgと換算された場合、最初は40kgから50kg程度でフォームを確認する考え方です。

軽い重量で肩甲骨の位置、手幅、足の接地、バーを下ろす場所が安定したら、2.5kgから5kgずつ増やします。

余裕を残して5回程度行い、バーの軌道が乱れない範囲でその日の練習重量を決めましょう。

段階 負荷の目安 目的
バーのみ 20kg前後 軌道確認
準備セット 換算下限の50% 身体を温める
確認セット 換算下限の70% フォーム確認
練習セット 換算下限の80% 余裕を残す
次回以降 2.5〜5kg追加 段階的に適応

安全設備

バーベルベンチプレスは胸や首の上で重量を扱うため、パワーラックのセーフティーバーを適切な高さへ設定する必要があります。

セーフティーは胸を張った通常姿勢ではバーが胸へ触れ、姿勢を崩したときには身体より先にバーを受け止める高さが目安です。

高重量や限界に近いセットでは補助者を付け、ラックから外す動作や挙上できなくなった場面へ備えましょう。

一人で行う場合は限界まで追い込まず、確実に戻せる回数でセットを終了してください。

  • セーフティーを設定
  • カラーを正しく使用
  • ベンチ位置を固定
  • 高重量では補助者を付ける
  • 痛みがあれば中止

フォーム

ベンチへ仰向けになったら肩甲骨を背中の中央へ寄せ、肩をすくめずに胸郭を安定させます。

足裏を床へ付けて下半身を固定し、手首の真下に肘が近づく手幅でバーを握ります。

バーは肩の真上付近から胸の中部から下部へ向けて下ろし、押し上げるときは元の位置へ戻る緩やかな軌道を描きます。

ダンベルのように左右の手を内側へ近づけることはできないため、バーベル特有の軌道を軽い重量で身に付けましょう。

目的に合わせて両種目を使い分けよう

ダンベルを握り腕と腹筋を鍛える男性の上半身

ダンベルプレスとバーベルベンチプレスは優劣だけで決める種目ではなく、筋力、筋肥大、左右差への目的に応じて活用できます。

最大筋力

挙上重量そのものを伸ばしたい場合は、安定した状態で高重量を扱いやすいバーベルベンチプレスが中心になります。

バーベルの1RMを目標にするなら、ダンベルだけで代用せず、実際にバーベルを使ってラックアップや軌道を練習する必要があります。

ダンベルプレスは補助種目として取り入れ、バーベルでは刺激しにくい可動域や左右の安定性を補う使い方ができます。

週2回胸を鍛えるなら、一方をバーベル中心の日、もう一方をダンベル中心の日にする方法があります。

目的 中心種目 補助種目
1RM向上 バーベル ダンベル
高重量への適応 バーベル ナロープレス
左右差への対応 ダンベル 片手プレス
広い可動域 ダンベル フライ系
安定性の強化 ダンベル 軽負荷種目

筋肥大

胸の筋肉を大きくする目的では、ダンベルとバーベルのどちらでも、十分な負荷と適切なトレーニング量を確保できます。

バーベルは高重量を段階的に増やしやすく、プレートを使って2.5kg単位などの細かな調整ができる点が利点です。

ダンベルは深い位置まで下ろしやすく、左右の腕を個別に動かしながら大胸筋の伸びを感じやすい特徴があります。

扱った総重量だけで効果を判断せず、可動域、反復回数、限界までの余力、週単位のセット数を管理しましょう。

左右差

バーベルでは強い側の腕が弱い側を補えるため、見た目では左右差に気付きにくい場合があります。

ダンベルなら左右が独立しているため、片側だけ軌道が乱れる、挙上が遅れる、同じ回数を完了できないといった差を確認できます。

左右差がある場合は弱い側に合わせて重量と回数を決め、強い側だけ追加で反復しないことが基本です。

  • 弱い側から開始
  • 左右同じ重量
  • 左右同じ回数
  • 軌道を動画で確認
  • 痛みは専門家へ相談

換算は目安として実測値を優先しよう

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ダンベルプレスからバーベルへ換算する基本は、片手重量を2倍して左右合計を出し、その数値を約1.15倍から1.30倍する方法です。

中心値としては左右合計の約1.20倍が使いやすく、片手25kgならバーベル約60kg、片手30kgなら約72kgが同じ回数における最初の目安になります。

ただし、安定性、可動域、ベンチ角度、セットアップ、トレーニング経験によって換算結果には大きな個人差が生じます。

反復回数が異なる記録を比べたい場合は推定1RMを利用できますが、計算値だけを根拠に未経験の高重量へ挑戦するのは避けましょう。

最終的にはセーフティーを設定した環境で軽いバーベルから段階的に重量を増やし、自分の実測値から専用の換算比率を作る方法が最も確実です。

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